Anthropomorphism 擬人化

2016-0118-1

Anthropomorphism  擬人化。

長くてなかなか覚えられない単語。

去年、萌えガールズのキャラクターを付与された戦艦と、BL的なイケメンキャラの顔と人格を付与された日本刀をコレクションするというゲーム『艦これ』アンド『刀剣乱舞』の存在を知って、かなり動揺したのですが。

「擬人化」で検索してたら、Twitterをポニーテールのかわいい女の子として描くSNS擬人化マンガがあってびっくり。
ツイッターさん

…よく捉えてる。で、やっぱり無邪気なちっちゃい女の子なのね。
ドヤ顔の「フェイスブックさん」や自意識過剰な「スカイプさん」もでてきてかなり面白いです。

誰か、かわいい男の子の人格をもつ「ツイッターくん」マンガを描いてくれないかな。

と思ってたら今度はトヨタがプリウスの部品を萌えキャラに擬人化したコマーシャルを打つそうです。トヨタ……本当にそれでいいのか?プリウスのお客さんはそうなのか?

このような擬人化が自在にできるのというのは、マンガの持つカオス的なまでのパワーであることよ。と思います。

『艦これ』の擬人化は『きかんしゃトーマス』の擬人化とは次元が違う。

こういう高度な擬人化がさらっと自然にできてしまうメディアって、マンガをおいてほかにちょっとあんまりないのでは。

マンガの一ジャンルである風刺画で国家や政党なんかを擬人化したものはよくあるけれど、あれはドラマではなくて状況を描写しているものだ。

あとはApple のMicrosoft君をおちょくったCMくらい。

戦艦を女の子に擬人化して、しかもそれをストーリー仕立てのゲームでコレクションするという発想は、日本人の持つ特殊な能力というか病というかどっちかわからないけど、あまりほかにない文化には違いないと思います。

それはきっと、吉原と密接に関わりながら育ってきた浮世絵から受け継がれたマンガが育んだ感性。病んでいるといえば、まあきっと病んでいるのだろうけど、異常なまでに洗練されてもいる。西洋のヒト対ヒト、そして神対ヒトの相対する文化とはやっぱちょっとあり方が違う。

田中優子さんのめちゃくちゃ面白い『江戸はネットワーク』という本に、山東京伝のメジャーデビュー作となった『御存知商売物』という黄表紙が紹介されてました。これは赤本、黒本、黄表紙というジャンルを擬人化したお話。黄表紙というのは「文字も絵も同等に共存」する新ジャンルだったという。これがマンガの祖先に違いないと思うのだけど、得意の擬人化はここからもうすでに始まってたんですね。
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