化石になる Fossilize

2014-0114

通訳の講習を受けたときに、教授が「fossilize」という単語を黒板に書いたのが印象的だった。

外国語を学習してしばらく経つと、自分特有の発音やアクセントで覚えてしまったまま頭のなかで「化石化」している言葉が必ずあるはず、という指摘で、ああなるほど、あるあるある。

すでに化石になっていると自分では気づきにくいので、自分の発音が人に聞き取られにくいようだったら初心にかえって発音矯正のレッスンを受けてみると良い、というような話だった。
その時のクラスメイトには英語のネイティブスピーカーで、アナウンサーのような発音の人もいて、彼女は発音の先生でもあったので、早速ちょこっとレッスンを受けてみた。やっぱり全然自分で気づいていない癖というのはいっぱいあるものなのだー。

なかなかすぐに直るものでもないけれど、自分で全然意識に昇っていなかった音を指摘してもらうと目から鱗じゃなくて耳から少し鱗がはがれる気がする。

化石化は、発音に限ったことじゃなくて、考え方にもある。あまり無意識に何度も繰り返していると、それが当然になり。それしか出来なくなってしまう。
固くこりかたまった習慣を打ち壊すのには、自分以外の意見に耳を傾ける、柔軟な耳が必要だ。

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極循環で大寒波 Polar Vortex

2014-0107

新年早々、米国の中西部から東部を20年来の寒気が襲っているというニュースが。
華氏でゼロ度といったら摂氏マイナス18度。
ミネソタ州では摂氏マイナス35度を記録したとか、シカゴの動物園ではあまりの寒さにホッキョクグマを室内に入れたとか、摂氏マイナス27度のミネソタの住宅街でお湯が一瞬で凍る映像とか、いやはや大変。
シカゴもニューヨークも、まるで北極圏。

Wind chill (風速冷却による体感温度)ではミシガン州のあたりなんか華氏マイナス41度という凄まじい数字が出てる。

テレグラフに掲載されてたウェザーチャンネルの画像だと、華氏40度台(摂氏で4度以上)なのは、フロリダとテキサスのさきっちょを除けば西海岸の細い地域だけ。

シアトルって実は稚内よりも北にあるくせに、海流のおかげで温暖なので、今回のこの大寒波もまったく関係なし。逆に今年は比較的温暖な冬で雪が少なく、シアトル近郊のスキー場は雪不足で営業ができない状態。海流ってすごい。

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週末からニュースで頻出するようになった単語が、「Polar Vortex」。

なんだか物々しい響きだ。カタカナにするなら「ボーテックス」じゃなく「ポーラー・ヴォルテックス」としてみたい。なんとなく強そうだから。
日本語訳は「極循環」。日本の天気予報でもまったく聞いたことのない気象用語だった。

なぜこのpolar vortexが話題になっているかというと、Weather Channelの記事などによれば、 今回の寒波はアラスカ付近の高気圧におされて、この極循環がぐぐっと南下してしまい、居座ってしまったのが原因だということなのらしい。

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NPR記事が引用しているScientific American によると、夏の間に北極海で溶ける氷が多くなると、北極海が暖まり、海面からより多くの熱が大気圏に放射されて、冬季に極循環を乱す、のだそうです。グローバルウォーミングの生んだ大寒波ということらしい。

動物園のホッキョクグマも室内に入れられるような温度のとき、野生動物はどうしているんだろうか。

1880年に大平原地方を襲った大寒波を描写したローラ・インガルス・ワイルダーの『The Long Winter(長い冬)』では、たしか、晩秋に狩りに出たお父さんが、変だ、鳥もケモノもまったくいない、と手ぶらで帰ってくる場面があった。半年も続く大吹雪を予知して、鳥は遠くに去り、地中に住む動物は壁を厚くして深く潜ってしまい、大平原はからっぽになるのだった。動物たちは今回の寒波も何かの方法で予知したのかしら。野良猫や鹿はどうしてるんだろう。(この『長い冬』は、気象学者が記録にあたってみたら、かなり正確な描写だったそうだ)

それにしてもノースウェストの温暖なこと。やっぱりここの人や動物がまんべんなく穏やかな性格なのは、気候の影響もあるに違いない。

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