マラソン視聴 Binge viewing

2013-0925

Binge viewing が話題になっているようです。

テレビドラマのシリーズなどを狂ったように見続けること。
Binge watching ともいうしマラソンともいう。

昔からもちろんDVDやビデオでシリーズをまとめて見ることはあったのだけど、今は Netflix や Amazon のストリーミングがやたらに充実して来て、部屋から一歩も外に出ずに次から次へと何年分ものシリーズをまとめ見することが出来ちゃうので、とっても簡単に binge にはまってしまう人が続出。

風呂にも入らず食事もせずにまる1昼夜見続けたとかいう話をよく聞く。
そこまでじゃないけど、わたしも先週末はどこにも行かずにNetflix で Breaking Bad を午後から夜まで見続けた。

2013-0927 walt

Netflix の場合、一つエピソードを見終わると、自動的に次のが始まるしくみになっていて、トイレにも行かせてくれない勢い。シーズン1から5まで、クリックするだけで全48話が全部いつでも見られるというのは、数年前には考えられなかった夢のような話だ。以前はレンタルDVDをごっそり借りてくるか、ケーブル局の「マラソン」を見続けるしかなかったんだよね。

ニールセンによると、Netflix に加入している人の88%が「binge viewing 」をしているそうです。Binge の定義はそれぞれだろうけども。皆が一昼夜カウチマラソンをしているとは思えないので、私のようにまる半日潰すくらいの「プチビンジ視聴」が多いのじゃないかとは思う。

こういうbinge は今までのテレビのあり方をすっかり変えるだろうとも言われてて、WSJ の記事では、

Bingeing breaks habits that have long supported the TV business, built on advertising and syndicated reruns.
(こういった連続視聴は、広告収入とシンジケートからの再放送料金で成り立つテレビ局の事業をこれまで長年支えて来た視聴習慣を破るものだ)
(JOHN JURGENSEN, Wall Street Journal Online 2013年7月13日)

といっている。Netflix がテレビのビジネスモデルを破壊する、と警告している人は主にもちろんテレビ業界に多いようですね。

Binge viewer を Netflix から引きはがそうというので、Comcastもいくつかの人気シリーズを全シーズン、オンデマンドで見られるようにするという。
Netflix は、ケーブル会社にも全話見られる権利を売るならウチは今まで通りの料金は払わないよ、なんていってる。

Netflix は最近自分とこでもオリジナルのシリーズを作っていて、ケビン・スペイシーが主演した『House of Cards』はエミー賞にもノミネートされてた。
もう一つのNetflix プレゼンツシリーズ『Black is New Orange』は、この間1日1話ずつ連続の「プチ・ビンジ」で全話見ちゃったけど、かなり面白かった。

でもこういうドラマは「TVドラマ」じゃなくて何と呼んだら良いんでしょう?

「ネット配信ドラマ」?

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マンケーブ/オレの城 Man cave

2013-0918

“Man cave” という単語もこの8月にオックスフォード辞書入りしたというのだけど、なぜ、今なんだろう? 結構前から流通している言葉だけど。

定義はこちら Man cave
a room or other part of a home regarded as a refuge for the man or men of a household:
(部屋、または家の一部分で、その家の男性の隠れ家とみなされる場所)
オンラインの英和辞書にはまだ記載がないが、Weblio には英語版ウィキペディアの記事にリンクがあり、「a man spending time in his man cave」とキャプションつきの写真が載っている。

去年の記事だけど man cave の歴史と興隆を扱った記事もあった。
Death of man cave (LA Times 2012/3/16)
これによると、この言葉が最初に使われたのは1992年、カナダ・トロントの新聞のユーモア記事だったという。

お父さんが仕事や家族の面倒なことからいっとき逃れる安息の場所。

北米の郊外に並ぶ無駄に広い家では、「ガレージ」が Man cave 化されることが多い。

車は「ガレージ」のドアの前のカーポートや、家の前の道ばたにいくらでも停められるので、わざわざガレージ内に停める必要もないのだ。

車のために設計されたはずのガレージをおまけの一部屋と考えているご家庭が多く、物置や作業場として使われ、そして man cave へと進化していく。

テレビドラマ『Breaking Bad』でも、ニューメキシコ州アルバカーキの郊外住宅地にある主人公の家で、夫婦そろってガレージのドアの前に車をそれぞれ停めているのだった。義理の弟ハンクのガレージは、自家製ビール醸造の作業場という究極の man cave になっている。

Man cave のお約束アイテムは、電動工具セット(3年に1度くらいしか使わない)、テレビ(大画面液晶HDTVが望ましいが、たいていはリビングルームのお下がり)、へこんだソファ(これも同様)、冷蔵庫(もちろんビールとマルガリータミックス用)、会社のパーティでもらったジョークグッズ、広さが許せばプールテーブルかフールズボール、学生時代のがらくた、その他奥さんによってベッドルームやリビングから追放されたあれこれの意味のわからないがらくた。

(画像は上記記事より)

ここでだけは「俺の流儀」が貫き通せる、お父さんの夢の城なのである。

 

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TWERK!

2013-0917

新しく twerk という単語がオックスフォード・ディクショナリーに加えられた。

というニュースをラジオできいたので、息子に
「Twerkってなに?」

と聞いたら、ふふっと笑ってYou Tubeを見ろという。

見ました。

How to Twerk

Mileyちゃん
(ウィル・スミス親子のびっくり顔が笑える)

ああこれだったのね。「ハンナ・モンタナ」ちゃんがバッシングされていたのは。
MTVアワードも見なくなったなー。

今日も新しい言葉を覚えました。

きっと仕事の役には立ちませんね。

Definition of Twerk (Oxford Dictionaries)

dance to popular music in a sexually provocative manner involving thrusting hip movements and a low, squatting stance:just wait till they catch their daughters twerking to this song twerk it girl, work it girl

この単語は5年くらいたったら死語になってるでしょうか。
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役付きの面々 C-Suite

2013-0913

ビジネス記事に「C- Suite」っていう単語が出て来て、なんだろうと思ったら、役職名に「C」がつく偉い人たちってことなんですね。CEO、COO、CIO、CFO とか。

企業の文書翻訳で困ることに、職種や肩書きがある。

Chief Executive Officer は「最高経営責任者/CEO」でもう鉄板だけど、じゃあ
Chief Operating Officer /COO は?というと、オンライン辞書でも「最高業務責任者」「最高執行責任者」「企画本部長」「社長」と、実に多彩なサジェスションが並んでいる。

Chief Financial Officer / CFO は、「最高財務責任者」「経理部長」「財務担当者」
Chief Information Officer / CIO は「最高情報責任者」だけじゃなく「情報統括役員」とか。

最近はなくなりつつあると思うが、以前はVice President を「副社長」と訳してしまってる例もけっこう見かけた。 
たしか外資系企業の日本法人でVP=副社長にしてる会社があったけど、「副社長」が10人も20人もいるのはやっぱヘンじゃないだろうか。

最近は企業内でますますVPが増殖している気がする。

日本語の名称は結局は会社によって呼び方が違うので、あらかじめその会社の内部の方に指示してもらうのが一番てっとり早く、無駄に悩む時間や直しの手間も省ける。企業の皆様、社内用語が含まれている文書の翻訳を発注する時は、ぜひ、グロッサリーをつけてくださいね。

さてこの「チーフ」たちの総称であるC-Suite。企業社会のピラミッドの頂点に君臨していらっしゃる方々なわけだけど、Investopedia にはこんな説明があった。

The C-suite is considered the most important and influential group of individuals at a company. Being a member of this group comes with high-stakes decision making, a more demanding workload and high compensation. As “chief” titles proliferate, however, job-title inflation may decrease the prestige associated with being a member of the C-suite.
(C-suite とは、企業でもっとも重要で影響力のある人びとの一団である。このグループに属するということは、きわめて大きな判断を任される立場にあり、仕事量も抜群に多く、また報酬額も非常に高い仕事をしているということだ。しかしながら、「チーフ」という肩書が増殖するにつれ、インフレ効果でこの C-Suite のメンバーであるというステイタスも減少するかもしれない)。

VPだけでなく「Cの字」も増殖してるのか。とはいっても、大企業で「C」がついたらそりゃもうとんでもないボーナスつきの報酬を得ているわけで、多少ステイタスが落ちたところで屁のかっぱであろう。最後の部分はこの Investopedia 筆者の願望のような気がしないでもない。少しでも地に堕ちれぇぇぇ!みたいな。

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メンタルヘルス Behavioral Health

ある企業の社員向けサービスに関する文書を訳していて、behavioral health という言葉に行き当たった。

福利厚生の一環として、年間にbehavioral health のためのコンサルティングが何回使えるとか、そういう内容(ご存知のようにアメリカの健康保険はしょぼい)。

某オンライン辞書には「行動保健学」とあり、behavioral health service で「問題行動の医療サービス」とある。
「問題行動医療」というのは、でも、日本ではかなり限られた意味になる。

「問題行動」でぐぐってみると、認知症のお年寄りの問題行動、犬の問題行動、猫の問題行動などがおもにヒットする。あとは思春期の問題行動とか。

いずれも「まわりを困らせる迷惑で問題な行動」という意味であって、本人が困っている問題は「問題行動」とは呼ばれていない。

Wikipedia
Behavioral health is a general term now commonly used in place of the older term mental health. (Behavioral health は、「メンタルヘルス」という旧称に代わって使われるようになった一般的名称である。)」
と言い切っている。(ただしこの項目にはフラグが立っている)

健康保険の会社のサイトなどを見てみると、たしかに mental health と behavioral health はほぼ同義に使われているようだ。
対象となる中には、アルコールやドラッグ中毒、うつ、PTSD、その結果としての家庭内暴力や自傷行為などに対するカウンセリングも含まれている。

シアトルこども病院では、Psychiatry and Behavioral Medicine (精神医学および行動医学)というのがひとつの科になっていて、
The field of psychiatry and behavioral medicine deals with mental health.
(精神医学および行動医学は、メンタルヘルスを扱います)
と、簡潔に説明されている。

Behavioral medicine は「行動医学」で、日本でも「日本行動医学会」がある。学会のサイトには

行動医学(Beahavioral Medicine)は、健康と疾病に関する心理・行動科学的および医学生物学的知見と技術を集積統合し、これらの知識と技術を病因の解明と疾病の予防、診 断、治療およびリハビリテーションに応用して行くことを目的とする学際的学術です(国際行動医学会憲章、1990)。行動医学の研究領域は、基礎的な脳- 身体相関の解明から、臨床診断と治療、さらに疾病予防および健康増進のための公衆衛生学活動まで広がっています。

と説明があった。よくわからん。学際的というところが焦点なのだろう。

米国では、心や生活にあらわれる問題を、従来の「メンタルヘルス」「精神医学」の範囲よりも広げて対応(研究・治療・その他の対処)をしていこうということで、ここ20年ほどでメンタルヘルスから Behavioral health と呼ばれることが多くなって来たんだと思われる。

たとえばアルコールやニコチン依存症なんかは、「メンタルヘルス」というよりは「behavioral health」と言うほうが、治したいと思っている本人にとっても敷居が低い感じがするのも、behavioral health に変わってきた理由のひとつだと思う。スティグマを減らすため。

でも日本語では多分、「問題行動医療」では犬猫とお年寄りと荒れる若者だけが対象になってしまうので、新語が出てくるまでは「メンタルヘルス」と訳すのが次善策というのが、今日の結論です。

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